強風で瓦が浮いたら:緊急対応と火災保険「風災」で修理費用を抑える手順

強い風のあと、ご自宅の屋根の瓦(かわら)が浮いたりズレたりしていたら、それは緊急サインです。瓦の隙間から雨水が侵入すると、屋根下地の腐食や雨漏りに直結します。
ご安心ください。台風や強風による瓦の被害は、多くの火災保険で「風災(ふうさい)」補償の対象になります。この記事では、安全確保から修理・保険申請の手順までを整理して解説します。


1. 【最優先】安全確保と応急処置

屋根には絶対に登らない

浮いた瓦を踏むと滑落や破損の恐れがあります。点検は必ず専門業者に依頼し、自力での確認は行わないでください。

二次被害を防ぐ

室内で雨漏りが発生している場合は、バケツで受ける・家具や家電を移動するなどの応急対応を。
漏電の疑いがある場合は、該当部屋のブレーカーを落とすことが最優先です。

証拠写真を撮る

被害箇所は安全な地上や2階の窓から望遠で撮影。
クローズアップと全景をセットで残しておくと、火災保険の申請時に有利です。


2. 瓦が浮く・ズレる原因と放置のリスク

原因:強風による「負圧(ふあつ)」

屋根の上を風が通過すると、風下側で上向きの力(負圧)が発生します。釘の劣化や漆喰(しっくい)の剥がれと組み合わさることで、瓦が浮き上がり、ズレや飛散を引き起こします。

放置による二次被害

  • 雨漏り・構造腐食: 瓦の隙間から雨水が侵入し、防水シートや野地板を腐食させます。
  • 瓦の飛散事故: 浮いた瓦は次の強風で容易に飛び、隣家や車への損害を招く恐れがあります。

3. 火災保険「風災」で修理費用を抑える手順

  1. 保険会社へ連絡: 修理前に被害を報告し、申請の流れを確認します。
  2. 「風災」対応実績のある業者を選定: 申請書類(被害写真・見積書)の作成に慣れた業者を複数比較。
  3. 鑑定人調査への立会い: 保険会社の鑑定時には、業者に同行してもらい、強風被害の根拠を専門家の視点で説明してもらいます。

自己判断で修理を進めると、「被害確認ができない」として保険が不支給になるケースがあります。必ず保険会社→業者の順で行動してください。


4. 瓦の修理・再発防止のための工法

修理工法内容メリット・再発防止効果
部分補修・差し替え ズレた瓦を戻し、割れた瓦を新品に交換。 軽微な被害に有効。費用が最も抑えられる。
漆喰(しっくい)補修 棟瓦の固定に使われる漆喰を再塗布。 棟部分のズレ防止。防風性能を回復。
棟の取り直し 棟瓦を一度撤去し、下地と金具で再固定。 最も確実な方法。強風による再被害を根本から防ぐ。

結論:瓦の被害は「即時対応」と「比較」が鍵

瓦の浮きやズレを放置すると、雨漏りや構造劣化が進みます。火災保険「風災」を正しく使い、地元で実績のある優良業者と契約することで、最小の負担で安全な修理が可能です。

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よくある質問

瓦の浮きを放置しても大丈夫?

放置は危険です。隙間から雨水が浸入し、木材腐食やシロアリ被害につながります。

火災保険の「風災」で修理できますか?

はい。台風・突風・強風による瓦や棟板金の破損は「風災」として補償対象になるケースが多いです。

業者に依頼する前に何をすべき?

必ず保険会社へ被害報告を行い、修理前の写真を残してください。

鑑定人の調査とは?

保険会社が派遣する専門家が被害の原因と範囲を確認する調査。業者立会いで認定率が上がります。

修理後に再発防止するには?

棟取り直しや漆喰補修など、固定力を高める施工を行うことで再発リスクを大幅に低減できます。

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