「屋根がズレています」「いまなら無料で点検します」──突然の訪問から不要な工事契約へ誘導する悪質な点検商法に対し、警視庁が改めて注意喚起。手口と対策、相談先をまとめました。
要約:何が問題か
- 突然の訪問+無料点検を入口に、住まい内部や屋根に上がり込み不安を煽って契約を迫る。
- 「危険」「今すぐ」「特別価格」などの即決圧力で高額・不要な工事に誘導。
- 高齢者世帯や一人暮らしが標的になりやすい。災害後は特に要注意。
(出典:警視庁「点検商法」特設ページ)
典型的な手口
- 「通りがかりに屋根の不具合が見えた」「近所で工事中なので一緒に見てあげる」と接近。
- 写真や動画で過度に不安を煽る説明を行い、即日の契約を要求。
- 名刺や会社情報が曖昧。見積書・契約書の記載不備が多い。
(リーフレット:「その場では点検させない・契約しない」PDF)
被害に遭わないための3原則
- 突然の訪問は相手にしない。屋根や家の中に上げない。その場で契約は絶対しない。
- 複数社の見積りを取り、工事内容と価格を比較する。
- 不安を感じたら即相談:警視庁総合相談センター #9110 / 消費者ホットライン 188 / 住まいるダイヤル 03-3556-5147。
正しい相談先と情報源
屋根・外装の相談は“比較・相見積り”で
点検商法を避ける最短ルートは、最初から比較前提で相談すること。屋根・外装の基礎知識と相場、注意点をまとめた 屋根修理トラブル・詐欺対策まとめ も併せて確認を。
まとめ
「無料点検」は無料じゃない。戸口での甘い誘いは、だいたい財布に厳しい。公式情報をもとに、冷静に、書面で、比較して決めよう。
出典:警視庁「点検商法」注意喚起ページおよび配布用リーフレット