2025年11月下旬、熊本県阿蘇地方などを中心に最大震度5強を観測する強い地震が発生しました。
2016年の熊本地震の記憶も新しい中、度重なる揺れに不安を感じている方も多いと思います。今回は、熊本県庁や政府の地震調査研究推進本部が公開しているデータを基に、熊本エリアの地震リスクと、地震直後にやるべき「屋根の被害チェック」について解説します。
直近の地震被害と熊本のリスク
熊本県が公表している被害状況報告によると、今回の地震では阿蘇地方を中心に強い揺れが観測され、人的被害(転倒など)や、一部の建物での被害が確認されています。
震度5強の揺れとは?
気象庁の基準では、震度5強は以下のような状況とされています。
- 歩行困難:何かに捕まらないと歩くことが難しい。
- 屋根への影響:固定されていない家具が倒れたり、補強されていないブロック塀が崩れたりするほか、屋根瓦のズレや落下が発生し始めるレベルです。
なぜ熊本は地震が多い?「活断層」の特徴
「熊本は地震が少ない地域」とかつて言われていましたが、実は県内には多くの「活断層」が走っています。
主要な活断層:「布田川・日奈久断層帯」
政府の地震調査研究推進本部によると、熊本県には阿蘇外輪山の西側斜面から宇土半島、八代海南部へ伸びる「布田川(ふたがわ)断層帯」と「日奈久(ひなぐ)断層帯」が存在します。
2016年の熊本地震もこれらの断層帯が活動したものでした。さらに、大分県にかけて「別府ー島原地溝帯」と呼ばれる地殻の裂け目があり、日本国内でも特に地殻変動が活発なエリアなのです。
今後も余震や誘発地震に注意
一度大きな地震が起きると、地盤が緩んでいる可能性があります。少しの揺れや大雨でも土砂崩れや家屋倒壊のリスクが高まるため、警戒を解かないようにしましょう。
震度5強で「屋根」はどうなる?点検ポイント
地震の後、地上から屋根を見上げて以下の症状がないか確認してください。(※余震の危険があるため、絶対に屋根には登らないでください)
1. 棟(むね)の蛇行・崩れ
屋根のてっぺんにある「棟瓦(むねがわら)」は、地震の揺れで最も崩れやすい部分です。一直線ではなく波打っていたり、漆喰(白い詰め物)が剥がれて落ちてきたりしていないか確認しましょう。
2. 平部の瓦ズレ
昔ながらの日本瓦(土葺き工法)の場合、瓦が固定されておらず、土の粘着力だけで乗っていることがあります。震度5クラスの揺れで瓦が動き、隙間ができると、次の雨で確実に雨漏りします。
3. スレート・金属屋根の浮き
軽い屋根材でも油断は禁物です。揺れによって釘が浮き上がり、板金部分がパカパカと外れかけているケースがあります。これらは強風で飛ばされる危険があります。
その被害、「地震保険」の対象かも?
地震による屋根の被害は、通常の「火災保険(風災)」では補償されません。しかし、「地震保険」に加入していれば、修理費用が出る可能性があります。
地震保険の「一部損」認定とは
地震保険は被害の程度によって「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4段階で認定されます。
- 一部損の目安:建物の時価の3%〜20%の損害。
- 実際のケース:「瓦が数枚割れた」「基礎にヒビが入った」といった被害でも、家全体の損害として「一部損」と認定されれば、保険金額の5%が支払われることがあります。
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