台風後の屋根チェックリスト:安全に被害を把握し、保険申請に備える

台風が通過した後、まず確認すべきはご自宅の屋根です。ただし、被害が疑われる屋根に近づくのは大変危険です。このチェックリストを活用し、安全を確保しながら火災保険申請に必要な証拠を正確に記録しましょう。


1. 【最重要】安全を確保するための3原則

屋根に登らない

プロ以外が屋根に登ると、滑落や感電の危険があります。特に瓦やスレートが浮いていると踏み抜く可能性も。点検は必ず専門業者に依頼しましょう。

飛散物に近づかない

落下した瓦や棟板金には近づかないでください。二次災害を防ぐため、どうしても移動が必要な場合は厚手の手袋を着用して慎重に行ってください。

応急処置は慎重に

「雨漏りしているからブルーシートをかけたい」という気持ちは理解できますが、不安定な屋根での作業は非常に危険です。無理せず、プロ到着まで室内で被害拡大を防ぐことに集中しましょう。


2. 室内から確認すべきチェックリスト(雨漏り・初期症状)

箇所確認事項保険への影響
天井□ シミ・輪染み・膨らみがないか雨漏りの明確な証拠になります。
壁・壁紙□ 壁紙の剥がれ・クロスの継ぎ目に水の筋雨水が内部を伝ってきている可能性。
押し入れ・クローゼット□ 奥の壁や天井に湿気・カビがないか普段見えない箇所で雨漏りが進行している恐れ。
窓枠・サッシ□ コーキングの剥がれ・変形外壁やサッシ隙間からの浸水の可能性。
照明・コンセント□ 水滴・漏電の兆候(最危険)感電の恐れあり。該当部屋のブレーカーを即停止。

3. 屋外(地上)から確認すべきチェックリスト(証拠写真用)

安全な地上や2階の窓から、ズーム機能を使って屋根全体を撮影してください。これらの写真は火災保険申請の重要な証拠になります。

箇所確認事項記録のポイント
屋根全体□ 瓦やスレートのズレ・破損広範囲を複数枚撮影。被害の全体像を残す。
棟(屋根の頂上)棟板金(むねばんきん)の剥がれ・めくれ被害が多い箇所。クローズアップ写真を確保。
軒先・雨樋□ 雨樋の歪み・破損・脱落詰まりではなく「変形」「脱落」など物理的被害を記録。
アンテナ・太陽光パネル□ 傾き・浮き・ズレ下の屋根材破損も併せて撮影。
敷地内□ 落下した瓦・板金・枝など災害発生の状況証拠として残す。

4. チェックリスト後の行動ステップ

  1. 火災保険会社へ連絡: 被害状況を報告し、申請書類を取り寄せる。修理業者より先に連絡するのが鉄則。
  2. 修理業者の選定: 保険申請に強い地元業者を複数比較し、現地調査を依頼。
  3. 申請準備: 写真・見積書・被害の説明を整理して提出。

結論:安全と保険を最優先に

台風後の屋根修理は、まず安全の確保火災保険の活用が重要です。焦って契約せず、確かな業者に相談して、適正価格で確実に修理を進めましょう。

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よくある質問

屋根に登らずに確認する方法は?

地上から望遠撮影やドローン点検(業者依頼)が安全です。自力で登るのは極めて危険です。

火災保険の申請はどのタイミングで?

被害確認後すぐに保険会社へ連絡し、修理業者よりも先に申請書類を取り寄せましょう。

雨漏りしている場合はどうすれば?

漏電防止のためブレーカーを落とし、バケツなどで受けながら二次被害を防止。応急処置は業者に任せましょう。

写真はどんな構図で撮ればいい?

被害箇所の近景・全体像・被害物(落下物)をセットで撮影すると保険認定がスムーズです。

業者を選ぶポイントは?

火災保険申請の実績がある地元業者を選ぶこと。申請代行をうたう無資格業者には注意。

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